- 根管治療の重要性と進歩
- 顕微鏡を用いた根管治療
- 根管治療の成功率を
新旧術式で比較すると - 根管治療とインプラントの
成功率の比較 - 被せ物も根管治療の
予後を左右する - 病院で歯根端切除手術を行ったが、治癒しなかった2根管性の下顎第一小臼歯
根管治療の重要性と進歩
根管治療とは、いわゆる「歯の神経」が入っている歯髄腔と呼ばれる空間から神経を取り出し、無菌状態で、完全封鎖を目指す治療のことです。この治療により、「神経」を取った後も歯は長期間安定するようになります。
従来の根管治療は、保険で行われる肉眼と手探りの治療だったため、神経をとった歯は再治療を余儀なくされ、最終的には抜歯になっていました。
しかし、
マイクロスコープ(手術用顕微鏡)や CT、ニッケルチタン回転切削器具という3つの最新機器と術式の進歩により成功率が上がってきています。近年、根管治療は見直されているのです。
「悪くなった歯を抜く前に、可能な限り治療してできるだけ歯を残したい。」と考える歯科医が多くなっています。最新の治療を行えば、これまで諦めてきた多くの治療困難な歯を救えるようになってきたのです。
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根の先付近に透過像がある。
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リーマーやファイルと呼ばれる針を
入れて根管内の汚れを掃除する。 -
根管充填剤で充填する。
3つの最新機器
- 1. マイクロスコープ(手術用顕微鏡)
マイクロスコープ(手術用顕微鏡)で見ると肉眼の6.5倍~40倍の拡大視野で、精密な根管治療ができるようになる。
- 2. 歯科用CT
CT撮影を行えば、歯や顎骨の三次元的な状態を治療前に知ることができる。
- 3. エンドモーターとNi-Tiファイル
エンドモーターとNi-Tiファイルを使えば、手用ステンレスファイルよりも短時間に綺麗な根管形成ができる。