- 根管治療の重要性と進歩
- 顕微鏡を用いた根管治療
- 根管治療の成功率を
新旧術式で比較すると - 根管治療とインプラントの
成功率の比較 - 被せ物も根管治療の
予後を左右する - 病院で歯根端切除手術を行ったが、治癒しなかった2根管性の下顎第一小臼歯
顕微鏡を用いた根管治療
高級カメラで有名なドイツのLeica社製マイクロスコープを設置してます。よく見えるため、治療の精度が格段に上がりました。
*マイクロスコープ(手術用顕微鏡)の特徴
肉眼で見えているものを拡大して見る拡大鏡(ルーペ1.5~3.5倍)とは違い、マイクロスコープ(手術用顕微鏡)(6.5~40倍)では肉眼では見えないものが見えてきます。顕微鏡を使うことで、根管治療のクオリティは確実に向上していきます。
*マイクロスコープ(手術用顕微鏡)で歯の根管内を観察
顕微鏡で歯の内部を観察できるようになったことが、根管治療の最大の進歩だと思います。歯の内部は非常に小さいため、肉眼ではもちろん、拡大鏡(ルーペ 1.5~3.5倍)を用いても観察することはできません。従来の根管治療は手探りであり、指に伝わる感覚だけを頼りに行われてきたのです。しかし、歯科治療に特化したマイクロスコープ(手術用顕微鏡)(6.5~40倍)が開発されたため、歯の根管の先端(0.3mm)まで確認することができるようになりました。
顕微鏡で確認しながらEr:YAGレーザーを照射し、根管内を無菌化してます。
*4根管と樋状根という特殊な大臼歯に限定されますが、平成28年度から保険適応になりました。
大臼歯(奥歯)の特殊な根管に限定されますが、平成28年度から保険が適応されるようになりました。ただし、歯科用CTと顕微鏡の両方とも設置されており、届けが受理されている医院に限定されます。歯科用CT(価格800〜1,500万円)と手術用顕微鏡(価格200〜800万円)は高額なので、両方を設置できているのは医院全体の数%と思われますが、顕微鏡を用いた大臼歯治療が保険でも可能になっています。
前歯や、小臼歯、通常根管の大臼歯について、顕微鏡を用いた根管治療を希望される場合は、保険外(自由診療)での治療となります。